公共スペック・公共規格 Consulting & Support Company アラート、最新版管理、調査、翻訳、取寄せサービス
TOP > From Research Inquiries > 【調査レポート】MILスペック改訂に関する調査事例集

From Research Inquiries

2010年04月29日

【調査レポート】MILスペック改訂に関する調査事例集

弊社が過去におこなったMILスペック等の改訂や改訂の際に引き起こされる問題を扱った調査事例の一部を紹介する。これらの事例はDOD等の正式回答のなかでも一般公開性の高い内容である。ご存知の通りMILスペックは改訂の際に様々な変容を見せる。ユーザはこれら変容について曖昧にすることなく正確な知識と理解が求められる。弊社ではこれらユーザが納得できる回答を取得するためにDODやその他関連機関と対応している。なおここに紹介する内容は必ずしも最新情報であるとは限らない。


MIL-F-87242

Q: MIL-F-87242(FLIGHT CONTROL SYSTEM GENERAL SPECIFICATION FOR)はJSSG-2008に代替されたがAFGS-87242とMIL-F-87242の違いやAFGS-87242がJSSG-2008に代替された理由を知りたい。

A: 先ずこのMILスペックの流れを説明する。米軍用機の制御システムへの要求は基本的に海軍スペックMIL-F-8785と空軍スペックMIL-F-9490によりなされてきた。これらのスペックは互いに補完しあい、性能要求と設計方法の要求が織り込まれてきた。これらは1960年度後半に発行されたがその取得方針は望むことをどう反映させるかであった。また過去からの失敗を教訓とした多くの方法と要求を織り込んできた。その後多量の要求が含まれるようになりスペックは形を変えた。各軍の間で標準化する働きかけがありそれが今日使われているJSSGの基本となった。MIL-F-87242は取得コストの削減のためにAFG-S87242に取替わった。また内容は過去からの教訓を取りいれ、新しい方針に準拠するため名称を替えた。MIL-F-87242とAFGS-87242は基本的に同じである。MIL-F-87242は米空軍によって正式に廃止され、過去からの教訓を残すためにAFGS-87242として新たに規定された。AFGS-87242がJSSG-2008に取替わった理由はDODの方針によりAFGSの名称がJSSGに置き換わった。この新しい文書は各軍の協力によって書き直され全軍の教訓が生かされる内容となった。なおMIL-F-9490の進展は持続している。これら全てのスペックは同一である。なおJSSGは全軍航空機管理システム設計の最も優れた実践内容を定義しているがその配布は制限されている。

MIL-W-81381

Q:MIL-W-81381(WIRE, ELECTRIC, POLYIMIDE-INSULATED, COPPER OR COPPER ALLOY)のスラッシュシート-7と-13が無効(Inactive)になった理由と移行先を知りたい。

A: MIL-W-81381/7とMIL-W-81381/13は、ポリイミド絶縁が湾曲にした際に起こる問題のために無効(INACTIVE)とした。MIL-W-81381/7EはMIL-W-22759/44に、MIL-W-81381/13DはMIL-W-22759/35が移行先である。なお最新版はMIL-W-22759/44A AMD2とMIL-W-22759/35D (2)である。

MS26574

Q: MS26574(CIRCUIT BREAKER, TRIP-FREE, PUSH-PULL, 1/2 THRU 20 AMP, TYPE I )について発注先はRev.Iで製造し合格品であると主張している。そこでDODの正式見解を知りたい。

A: MS26574の最新版はH版であり現在改訂計画はない。取引上の見解の相違は必ず公式見解の取得を勧める。

MIL-T-6053

Q: MIL-T-6053C(Tests, Impact, Shock Absorber Landing Gear Aircraft)のNOTICEが発行されInactive for new design and is no longer used, except for replacement purposesと記載されている。これは航空機着陸装置の着陸時における衝撃試験について述べたものであり「交換目的」以外は使用してはならないとしているが適用についての詳細な説明がほしい。

A: 新規設計向けに無効(Inactive For New Design)とは現存する航空機には使用できるということである。また現在開発中あるいは現存するが非公認な航空機には使用できない。また使用中の着陸装置の交換品あるいは上級品として使用できる。着陸装置を全面的に設計しなおす場合は改めて使用できる民間規格を探すか新しくMILスペックを制定しなければならない。このスペックの代替(Superseding )民間規格があるかはわからない。本件については技術調査をしなければならない。

MIL-STD-2154

Q: MIL-STD-2154とSAE-AMS-STD-2154は双方とも生きて(Active)いてどちらを適用するのか判断できない。

A: DODではSAE-AMSとの間でAMS-STD-2154の採用(Adoption)とMIL-STD-2154の廃止(Cancellation)を調整(Coordination)している。それまでの間はMIL-STD-2154が(正式文書として)使用される。DODはAMS-STD-2154を採用しておらず、その使用を認めていない。(注:現在はMIL-STD-2154が廃止されSAE-AMS-STD-2154が採用されている)

MIL-PRF-55110

Q: MIL-PRF-55110F(PRINTED WIRING BOARDS, RIGID)はMIL-P-55110から改訂されPRFスペックにもかかわらずMIL-PRF-31032に代替された(Superseded)理由を知りたい。

A: DODの政策は同一項目に対して2つの文書が存在する場合は1つの文書を生かすことにある。この場合MIL-PRF-31032がその文書である。MIL-PRF-31032はプリント基盤に関するスペックであるMIL-P-50884とMIL-PRF-55110を統合したものである。しかしMIL-PRF-55110のQPLは130社ものメーカと250の製品がリストされていて現在でも生きている。

MIL-F-8785

Q: MIL-F-8785は現在無効(Inactive)であるが近々廃止されるか。また正式にMIL-HDBK-1797に代替されるのか。

A: MIL-HDBK-1797は米空軍のスペックであり、MIL-F-8785は米海軍スペックである。米海軍はMIL-F-8785を維持しておきたく廃止される予定は無い。またMIL-STD-1797は配布制限文書(CDD)であり、MIL-HDBK-1797は公開文書となっているが単に仕様書フォームが変更されたにすぎない。情報自体はMIL-STD-1797からは変化していない。またMIL-HDBK-1797は多数の図表やチャートが読めないが、イメージをPCで拡大してプリントアウトするか、MIL-HDBK-1797の担当部署(Preparing Activities)に依頼されたい。なお2つの文書はほぼ同一内容でどちらかを廃止するよう求められたが、空軍によるMIL-HDBK-1797は最新状態であったために、海軍のMIL-F-8785をInactive(無効)とした。しかし海軍としては廃止にしていない。

MIL-C-39012

Q: MIL-C-39012(CONNECTORS, COAXIAL, RADIO FREQUENCY, GENERAL SPECIFICATION FOR)はPRFスペックへ、MIL-C-9177はDTLスペックに代替された理由を知りたい。

A: 1994年のスペック改革により契約業者が柔軟に対応するために性能重視の要求を強く要請した。DODはスペックの見直しの際、PRFスペックに代替すべきかを決定するが、それは要求が性能で記述されるべきか詳細設計で記述されるか、双方混在させて記述されるべきかである。スペックが性能型に決定した場合PRFスペックに代替する。またDTLスペックとして維持するなら次回の改訂時にMIL-DTLに変更する。一般的に大半のコネクタはDTLスペックか詳細とPRFスペックの混在型であり、将来はMIL-DTLの指定となろう。例外として性能重視の決定がなされ、PRF指定となる場合もある。  

MIL-DTL-81706

Q: MIL-DTL-81706の最新版は2006年に発行されたB (1)版であるが、認定品目表の最新版(QPL-81706-16(2))を確認したたところ発行が2002年であり上記最新版スペックに対応したものではない。そこで最新版スペックに対応した認定品を調達したいと考えており認定品情報(商品名、メーカーなど)の確認をお願いしたい。

A:添付(省略)はQPL-81706に認定されたことを示すメーカ・リストである。メーカがスペック品を生産することを承認されている場合、当該メーカはDODの該当部門(Laboratory)からの認定証(Letter Of Authorization)を持っていることに留意する必要がある。メーカが認定資格を与えられたことを保証するQPL(QML)上でリストされていなければ、ユーザはその認定証の提示をメーカに要求する必要がある。

SAE-AS5272

Q:SAE-AS5272Aはその初版では要求しなかった材料認定要求をしている。当該項には「潤滑剤はこのスペックの下で適用可能な認定品目表(PRI-QPL-AS5272)にて供給されるものとするとあり、さらにこのQPL要求は発行日(2005年7月)の2年後に有効であるとある。そこでA版の材料を取得したい場合、メーカはA版として出荷可能でありA版として受け入れる事に問題はないか。

A:当該スペックのPRI-QPLは2007年12月31日までは発行されない。なお製品の提供可能な供給メーカはAS5272の 6.4項で製品情報を関連づけている。またAS5272はMIL-L-46010と技術的に等価であるのでMIL-L-46010のQPLからAS5272.AS5272Aの可能な供給メーカを探すことも可能である。十分なPRI認定用プロセスが2007年7月までに完了しないために、B版用のQPLは2007年12月31日に延長される。

MIL-DTL-53039

Q:部品番号XXXXはMIL-DTL-53039Bの認定品として使用可能か。当該材料がMIL-DTL-53039Bの認定品と判断可能な資料の入手をお願いしたい。なお当該メーカは認定済みと言っているがDODの確認を持って対処したい。

A:ご指摘の部品番号XXXXを認定証明する認定証は当該メーカへ送られていない。なお認定証が交付された後、当該部品は次回のQPL-53039更新版にリストされることになる。現在の最終版QPL(QPL-53039-22)には当該部品番号XXXXはリストされていない。

【お願い】
当ブログの性質上、出来る限り日本語にしてお伝えしているが、適訳であるとは限らない。また、紙面の都合上全ての原文を引用できない場合がある。なお当サービスは参照情報源としてだけ使用されるものであり、完全性や正確さを保証したり主張したりするものではない。また当ブログに記載された内容を無断で引用または転載することは禁じられている