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2007年02月15日

公共スペックに対する見方を変える必要がある

日本人は規格やスペックというと神聖化したものと見る向きもあるが実際の公共スペック(規格も含め)には一般文書に見られがちな誤記や表現の曖昧さ、あるいは基本的な間違いなど多くの問題を抱えて
いる場合があることが弊社の調査業務で明らかになっている。


しかしもうひとつ明らかなことは公共スペックの制定元はこれらのユーザからのクレームや問題提示に対してきちんと対処しあるいは(問題提示に対して)感謝をするというスタンスをもっているということである。これは日本人の感覚では考えられない謙虚さであると思われるが、逆に言えばいい加減と取られかねないことでもある。

日本人は何事にも律儀で、このような公式文書に間違いがあることに違和感を持つ場合があるが、西欧諸国とくにアメリカでは誤りに対して一般的におおらかであり、且つ素直である。(これは誤りデータを認めるということではなく、表記に誤りがあることを認めるということである)ということはスペック記述の精度レベルが一向に向上しないと言う風にも取れるが、個人的な見解でいうならばこれがアメリカの文化(ビジネス・スタイル)でもある。

以前在日米軍基地との直接契約をしたときの契約書類の取り交わしが余りにも粗雑(と思えた)ので、確認したところ、まずはスピーディに契約し、詳細については修正(Amendment)していけばよいと言われたことを思い出す。日本の契約行為はじっくり時間をかけて一字一句たりとも見逃さない習慣がある。しかしそのために時間やコストがかかりすぎると指摘された記憶もある。

いつもいうように世界で名だたるMILスペックはその質量とも他に類例のない標準化文書のデータベースである。こういった膨大な(現在3万件余)技術資料データベースを常時最新に維持することは想像を絶することであり、かつ世界中のスペック・ユーザからのクレームや意見も取り入れながら切磋琢磨している姿はさすがというほかは無い。

がしかしと言うべきか、だからゆえにと言うべきか、これらのスペックには多くの間違いや誤りが存在する可能性がある。いや事実かなりあることが指摘されている。いま弊社ではそのたびに米国防総省
(DOD)から謝罪され、あるいは感謝されていることをお伝えしたい。

今後ともこのような個別スペックの記載内容についての問題提起がなされることにより、問題部分がそぎ落とされていくことは制定元であるDODをはじめ各民間制定団体でも総じて好意的に受け止めていることも事実である。

この新しいニュース・ブログではこういった公表すべき調査内容やスペックに関するトピックなどを随時掲載していきたいと考えていますので、ご期待ください。

ユーザのひとりひとりを支援していくことが弊社の使命である

1994年米国防総省(DOD)による、いわゆるMILスペック改革により、防衛航空宇宙業界における公共スペックのあり方や取り組み方が根本的に変わった。それまでの公共スペックに慣れ親しんできたユーザにとっては性能スペック(Performance Spec)化され、あるいは民間(NonGovernment)スペックに移行(Supoerseding)したことで戸惑いを隠せないのが実情である。

これらのユーザは自社製品の研究開発や製造、あるいはその取得・調達が公共スペックの最新版に準拠しているかどうかを判断することが求められているが、「読みきれないスペック」が増えていることに大きなストレスを感じている。また行間を埋めるような「記述の行き届いたスペック」ばかりでないのも事実である。

記述された言葉のひとつひとつを理解し、常に正確に把握することが求められるこれらスペック・ユーザにとって、このような見解の違いや表現の違いに十分に対応する暇(いとま)はあるのだろうか。またそのようなスペック・ユーザを抱える企業がそこまでユーザを育成する余裕があるのだろうか。ましてやそのような現場の状況を知らない企業が多いなかスペック・ユーザは孤軍奮闘しているのが実態である。

弊社ではこのような「スペックの内容に踏み込んだ」問い合わせや調査依頼にひとつひとつ対応し、制定元からの公式見解を示すことで取引先などへのエビデンスとしても利用するように奨励し、大きな成果を挙げている。弊社はこれらの問題はユーザのみならず企業自体の問題であり、また業界全体の問題であると強く確信し、これからも力を入れていく所存である。

なお弊社ではこれらスペック・ユーザからの賞賛や激励を礎として、今後ともユーザのひとりひとりを支援していくことが弊社の使命であると考えている。


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