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2017年01月15日

【MILスペック・フィードバック】

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= ピンポイントな問題解決 =

MILスペックを編纂する米国防総省(DOD)国防標準化計画(DSP)は、スペック・ユーザの運用支援を行うためにMILスペック・フィードバック(支援業務)を行っている。DSPはスペックに記述された言葉のひとつひとつを理解し、正確に把握することが大変重要であるからだ。特に、スペック改廃にまつわる解釈の違いは、年々増加する傾向にある。しかし、わが国ユーザにとっては、米機関と直接渡り合うことは不慣れなことも多く、また時間もかかる。弊社は永年にわたり、多くの問題解決のために、直接DSPと交渉を行っている。プライムベンダーを中心とする弊社ユーザは、こういった弊社のピンポイントなフィードバック・サポート業務に高い評価を与えている。(DCメール 2017年1月15日 No.429)


MILスペック・フィードバック


MILスペックを注意深く、正確に解釈しようとすると、さまざまな質問や疑問、そして不明な点が明らかになる。それはMILスペックが過去から現在に至るまでの、まるで大河のような構造をした体系からくるものとか、スペック・ツリーと呼ばれる引用形態からくるもの、そしてその時代、時代に即応した技術の変遷に左右されてきたことによるものといえよう。しかし、その結果、ユーザは次のような問題が不明であることに気づくのである。


● MIL-S-55541HとMIL-S-55286Eのスペックがインアクティブになり使用が中止されたが、代替スペックがあるか教えて欲しい。

●MIL-H-24136Aの後ろに括弧付きで( SH )や( SHIPS )という文字が付加されているが、これらは何か。

●MIL-T-8174SERIESⅡがすべてインアクティブあるいはキャンセルになった理由を調査願う。

●SAE-AMS-2404とSAE-AMS-C-26074は、ともに無電解ニッケルメッキの規程が運用されているが双方運用の背景を調査願う。

●MS25361の部品を購入した際に米国メーカからスペック改訂までの間DODにより変更が許可されたとの文書が提示されたが、正式文書として採用すべきか判断できずに困っている。

●MIL-STD-1629のB版があるということを取引先から聞いたが、公式サイトではA版のNotice3で廃版となっている。真偽をただしたい。

●国内認定で使用されるMIL-S-8784が生産中止となり代替品を輸入しなければならなくなったが要求値に合致したシーラントではなく認定されたシーラントが必要となる。

●顧客がQQ-A-200/3E( 旧版 )を指定して交換用として要求した場合、メーカとしては2024-T3を製造することは可能か。

●MS26574Hのスペックで注文したら、スペック外品が入荷した。メーカは現在はI版に準拠して製作しているから合格品であると回答してきた。

●AMS3284を満たす物品を購入したいがどうしたらいいか。

●MIL-PRF-81352CにQPL-81352は存在するか。本文に記載されるQPLが見当たらない。QPLが無い場合当該スペック品を製造しているメーカ名と製品名を調査願う。

●MIL-T-55155は顧客より97-9-26で廃版となっているとの連絡をうけたが本当か。その場合DSCCの認定をうけた工場であれば今後も製造可能か。またA-A-A-59126に移行したとのことであるがどこの管轄で管理されているのか。

●超音波検査方法を規定するMIL-STD-2154とSAE-AMS-STD-2154は双方が有効であり今後の社内適用規格としていずれを適用すればよいかについて材料メーカと購入先での見解が異なっている。


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弊社は設立以来、MILスペックの提供を行ってきたが、1999年にDODがインターネット上で無償提供を始めると、いち早くわが国の防衛省や産業界に通知して、その利用を促した。弊社は、また同時にMILスペックの改廃を常時監視して、生成された各種データや関連情報をタイムリーに、また幅広く提供してきた。
 
その結果、今ではほとんどのユーザは安く、早く、必要情報の入手をすることで遅れることなく多くの問題を早期に解決することができるようになった。しかし実際には、上記のごとく、わが国特有の問題が依然として取り残されている。
 
MILスペックを利用するユーザにとって、自らの製品に関連する文書が改訂されたり、移行したりすることで、対応を誤ると死活問題となる場合がある。またコスト削減や納期管理もあいまって、十分な対応ができない場合も少なくない。しかも記載された新しい試験手続きや検査方法を習得しなければならず、ユーザに突きつけられた課題は山積している。
 
弊社がいままで取り扱ってきたMILスペック・フィードバックは、1000件近くもあり、そのピンポイントな回答は現場の設計ユーザから感嘆と賞賛の声をいただく。またDODからは、問題解決に対して感謝状をもらうことも少なくない。

このように、弊社ではMILスペック・フィードバックのサポート業務として、ユーザからの調査依頼を受け付けている。またDODだけではなく、SAEやASTMなどの民間規格団体への調査依頼も増えており、技術的な質問点や不明な点、あるいは認定品や枯渇した装備品の調査なども含まれる。

なお弊社ではユーザの了解の元これらの事案の中から一般に周知すべき調査内容については率先して公開している。
 
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