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2017年01月02日

【人道支援・災害救援とNATOカタログ】

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― 軍事と非軍事の間の業務を改善 -

新年あけましておめでとうございます。

わが国ロジスティクス活動を世界標準にーを標榜する弊社では、米国防総省(DOD)のASSISTを国内普及させ、MILスペックの無償提供を実現化させました。また米国WebFLISを国内運用させることで、輸入装備品情報の普及に力を注いできました。

そして昨年はNATOからの招聘で、PACS(太平洋地地域カタログセミナー)にも参加し、また日経ビジネス誌によるNATOカタログ制度(NCS)の紹介など、今わが国が目指す装備移転事業を側面から支える活動の節目の年となりました。

本誌ブログは、1999年開設以来18年目に入り、海外防衛ロジスティクス専門誌としては異例のアクセス数を誇っております。本年も引き続きまして、新たな事業や活動を通じて、世界の潮流や専門知識を紹介していきますので、倍旧のご支援、ご鞭撻のほどをお願い申し上げます。(DCメール 2017年1月1日 No.428)


■HA/DRとNATOカタログ

NATOカタログの紹介ページには次のような挿絵があります。A国の救援隊が「助けてくれ!至急NSN1234XXXが必要だ」と叫んでいる絵です。するとB国の補給官が「在庫があるから至急手配する」と応答しています。またC国の救援隊も同様に回答してきました。一方D国からの補給官から「残念ながら在庫は無い。だが至急発注をかけることは可能である」と即座に返事をしてきたのです。

昨年の5月、マレーシアで開催され、筆者も同席を賜ったNATO太平洋地域カタログセミナー(PACS)の式典後、マレーシア国防次官モハマドジョハリ氏は記者団に以下のように語りました。(写真は各国の代表と共に同氏と握手をする筆者)

「前回のマラッカ海峡でのモデル・パトロールにより、マレーシア、フィリピン、インドネシア3カ国の海域で発生した問題を軽減することができると思います」と発言しました。 以前、同氏は今日の世界おける課題を管理するための提案をしていました。

「ロジスティクス管理というものは、武装勢力間だけでなく、軍事と非軍事間においても業務を改善する」と語りました。 卑近の例として、世界各地域におけるHA/DR(人道支援・災害救援)活動を挙げました。 テロリスト・グループによる太平洋地域におけるテロ活動は、混乱と混沌が増加しているのです。

そこで同氏は、「日頃から最高の物資取得ができるように民間企業との活動チャネルや調達、ロジスティクス業務を支援しています」と述べました。 そのうえで同氏は、「NATOによる防衛ロジスティクは、NATOカタログなど世界標準データシステムを介して、すべての供給源を利用することによって民間企業との良好な関係を確立することができる」と述べました。

現在における世界のHA/DR活動は、米国政府が掲げる災害救助と緊急物資品目DB(GSAアドバンテージ)を筆頭に、リーダーシップをとる必要のあるときに効力を発揮する、世界的な資源に対する物資DBとして著名ですが、一方NATOカタログはHA/DRの世界的な共通言語として、加盟各国での相互運用性が強く求められています。

要求が人道支援や災害救助、また反活動に対する解決策であれ、緊急事態後のロジスティクス対策であれ、賢く対応することで、当該国民の代わりとなって処置を講ずるのです。これにより平時はもとより生死を伴う緊急事態の際においても、世界各国のニーズを満たすことを今まで以上に束するとになるのです。
 
NATOカタログには災害時や緊急時に必要とされるあらゆるものが識別類別されており、メーカー名や品名、そしてユーザさえも表記されており常時データが更新されています。これにより被災の大小にかかわらず世界の隅々に至るまでこの統一データベースの検索により必需品を選択し取得できるように準備されています。また物流については各国との輸送手段により、一刻も早い被災地への救援活動につながっていくのです。

日本の外務省によれば、海外における危機管理や災害救援に関し、日本とNATOとの間でHA/DRに関する共同研究が発足しているとのことです。日本とNATOの双方が人道支援・災害救援分野における経験と教訓を共有するとともに,ぜひとも同分野での将来の協力の可能性を検討してほしいものです。

そしてHA/DR活動を通して、わが国は今以上に世界の平和維持に貢献し、積極的に参加することが求められますが、先の米国におけるGSAアドバンテージのように、海外事案にとどまらずに国内外を問わずして、被災したひとびとを救済するための共通した災害救助&緊急物資DBの構築をNATOカタログを通じて発展させてほしいものです。
 
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