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2016年10月16日

【MILスペックの基礎知識】(保存版)

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- MILスペックって何ですか -

日本では元来、MILスペックは有料で入手するものと思われてきました。しかし、2002年に米国防総省(DOD)が、インターネットで自由にダウンロードができるASSISTサービスを開始してからは、誰もが無料で入手することが当たり前になりました。ASSISTはDODの調達合理化計画に基づいた国策でした。米国政府は少しでも早く、安く良い製品を調達するために、部内関係者はもちろん、規模や地域に左右されることなく最新の調達仕様書や規格などを調達業者にも閲覧・配布することが必でした。当時は米国でさえも、1部の大手企業や中央に所在する業者に偏っており、調達の公平性や機会均等制などから大きな問題を抱えていたのです。

弊社はいち早く、DOD関係部局への確認のうえ、防衛庁(当時)や民間企業むけに、日本国内におけるASSISTの利用促進とその啓蒙を開始しました。このインターネットによる無償提供を境に、MILスペックの利用がさらに促進されたことは間違いありません。しかしそれから10年以上もたつ現在においても、その本質について知らないことが沢山あるのです。今回はそういったことについて改めて特集しました。MILスペックと取り組んで30年。弊社はDODとユーザを結ぶ調査&コンサル企業として多くの問題を解決しています。( DCメール 2016年10月15日 No.423)


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MILスペックって何ですか
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米国国防総省(DOD)による調達を潤滑に図るための標準化文書(Standardization Documents)のひとつです。この標準化文書のなかには、MILスペックの他、MIL規格やMSドローイング、MILハンドブックなど、多種多様な文書が含まれています。数の上でMILスペックが圧倒的に多いことから、この標準化文書全体のことを通称MILスペックと呼んであり、DODでもMILで通ります。最近では、民間規格の取入れが急増したり、またMILスペック自体も変容したりして、昔のMILスペックのイメージもだいぶ変わりました。

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MILスペックはほかの規格と何が違うのですか?
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通常、われわれが生活する周りには、洗濯機、テレビ、ボールペン、セーターなどすべてが規格品なのですが、すべて人間の生活圏で100%の性能を発揮するように作られています。この性能を測る尺度はいろいろありますが、例えば温度や湿度、衝撃や重力などがあげられます。JIS規格などはその好例です。

MILスペックは遠い宇宙や空間、深い海底、熱い砂漠地帯や熱帯雨林また北極や南極のような極地でもその性能を100%発揮するように求めるものです。ですから、材料からして違いますし、試験方法やその運用基準もまったく違ったものです。これがいわゆるMILスペックが厳しい規格といわれる所以です。

現在、MILスペックはその数が3万件近くありますが、航空機や電子通信システムなどの部品や材料のみならず、靴や帽子、缶詰や鉛筆削りといった生活用品や事務用品に至るまで何でもあります。しかしMILスペック改革により、見直されて、特例以外は民生品にとってかわるようになってきています。

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MILスペックとMIL規格は同じですか ?
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MILスペックは正式にはMilitary Specificationといい、米軍仕様書です。仕様書は製品開発や調達するために、要求に合った品目や材料、手順や役務についての技術要求を記載したものをいいます。また表記方法も定められていて、表題(Title)、概要(Scope)、適用文(Applicable Document)・・のように順番に表記されます。

また、MIL規格は正式にはMilitary Standardといい、米軍規格です。規格とは計測が可能で、比較検討できるように記された評価基準のことをいいます。MIL規格はMILスペックと異なる文書ですが、DODが管理する標準化文書では、数のうえで圧倒的にMILスペックが多いため、一般に総称してMILスペックと呼んでいます。

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その他の標準化文書はどのようなものですか ?
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MILスペックやMIL規格以外には、MIL規格図面やMIL手順書(MIL HDBK)、陸海空軍独自のスペックの他、米国連邦政府スペック(Federal Spec)や規格があります。また、DODが採用した民間規格(DOD Adopted Standards)も大変重要です。米国政府の調達契約は、このような性格や目的の異なる文書を組み合わせて利用しています。

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MILスペック改革とはなんですか?
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DODは1994年に当時のペリー国防長官による新しいスペック・スタンダードのあり方」と題する通達をしました。これがいわゆるMILスペック改革と呼ばれています。この序論で「米国政府は将来のために国を挙げて民間の最先端技術の導入と民生品の採用、そして官民の統合による安価で防衛ニーズにあった産業基盤の拡大を目指すとしています。

特に重要視されたことが、DODおよびその付属機関における従来からの慣習の打破でした。米国においても、長い慣習の裏には改革せざるを得ない温床がありました。特殊ゆえに硬直化した組織や機能、そしてこれにより産業は停滞し、不要なまでの性能や形式化された試験方法や監督検査などすべてが温存されていたのです。そしてなによりもお金がかかることが大きな問題でした。

改革された内容を見ると、MILスペックは段階的に廃止し、代わりに民間規格を登用しました。民間規格を採用するということはMIL品から民生品に切り替えるということです。またできるだけ随意契約を避け、競争入札制度を取り入れています。また、MILスペックを流用する場合も、出来るだけ参照源を減らし、従来からのプロセスを指定した考えから「結果」のみを問うような形式に変更しました。PEFスペックはこの代表例です。

このように、米国は国家事業としてMILスペックを含む標準化改革に挑み、不要な贅肉や老廃物を削ぎ、300年後に向けて、多くの先人が成してきた遺産を大切に継承していかなければならないとしています。

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取得ってなんですか ?
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Acquisitionからきた訳語です。取得とは、物品やサービスをその概念、創始、設計開発、試験、契約、生産、配備、後方支援、変更、廃棄、補給などのライフサイクルとして捕らえた言葉です。その意味で調達や購買とは意味を異にしています。米国では早くから取得に対する概念が導入されており、そのため取得規則が整備されています。
 
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スペック・ツリーについて教えてください。
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スペック・ツリー(Spec Tree)構造はMILスペック体系の基本です。MILスペックには必ず適用文書(Applicable Document)の項目がありますが、その理由は取得プロセスで共通化したMILスペックを使用することが義務付けされているからで、例えば試験方法はこのスペック、塗装はこのスペック、また梱包はこのスペックという風に細分化されています。また、そのスペックがそれぞれ細分化されて、その構造がツリー(幹から枝葉に分かれていくような)のようであることからスペック・ツリーと言われます。

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参照文書の階層って何ですか?
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MILスペックは参照方式を取っているため、多くの関連文書が存在します。しかしユーザーにとっては関連文書を参照することは大きな負担となっていました。特に従来は、3層(ティア3)まで関連付けることが義務付けされていました。そこでMILスペック改革により、参照文書の階層を簡素化し、参照は第一層だけに留め、あとは目安としました。以下はDODによる説明です。
 
生産において、契約に引用されたシステム・スペック、サブシステム・スペック、設備・製品スペック(なお、設備・製品スペックはその第一層参照文書を含む)はその使用が義務付けされる。より低い層の参照文書は目安だけのためであり、契約で直接引用されない限り、契約上縛られることはない。また、エンジニアリング図面にリスト化されるスペック・スタンダードは第一層参照文書として考慮される。(後略)(1994年6月29日付け)

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SAEやASTMも採用されていますが?
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DODは長い間MILスペックを採用してきましたが、そのために随分お金がかかりました。MILスペックで調達しなくてもいい物品やサービスがあったからです。その間に多くの技術革新により民間の技術レベルは急激に向上し、今では十分に代替できるレベルになってきました。米国政府は冷戦後の国防予算の削減と技術レベルの見直しのために、改革を行い、「より安く、早く、そしてよい」製品の導入のためにSAEやASTMのような民間規格を採用したのです。

しかしながら航空機や軍特有のシステムや装置など、MILスペックでなければならない、数多くの分野の取得や調達ではMILスペックやMIL規格を採用しています。

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MIL-PRFはどのようなものですか ?
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これも、MILスペック改革による新しい形式によるMILスペックです。PRFスペックは従来からのMILスペックのように細部に渡る方法ではなく、結果としての値の要求をしています。これにより、従来からの官指定による無駄な工程や方法が改良され、民間業者による最新技術の導入による手法が求められ、より安く、早く、そしてよりよいものが取得できると考えられています。

この改革では、PRFスペックをDTLスペックよりも重要視していますが、取得における仕様書の優先度は次のとおりであるとしています。なお、DTLスペックとは、使用される部材や要求の達成方法製造方法などの設計要求を記述してある仕様書のことで、性能と詳細の両方の要求を記載する仕様書は詳細仕様書であると考えられています。

1. 法律や規則に基づくスペック・スタンダード(OSHAやEPAなど)
2.ASTMやSAE規格などの民間規格およびMIL-PRFスペック
3.DTLスペックやスタンダード

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MILスペックの新しい版や廃止はどのように行われるのですか ?
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MILスペックの全盛の頃は約4万件のスペックや規格が存在していました。現在はかなり削減されて3万件を下回っていると思います。DODの組織のひとつにDLA(後方支援庁)があり、そこにDSPOがあります。ここでは大勢の職員が分野別にMILスペックの改廃作業を行っています。

MILスペックが改廃される「本当の理由」は開示されません。しかしスペックの最終ページにPA(準備機関)が銘記されており、MILスペックの利用者は個々の内容について問い合わせることができる
ようになっています。スペックを要求する担当者は常に最低要求基準が求められるわけですから、常に「より安く、より早く、より良く」するには要求内容の変更を求めることからMILスペックは改訂されるのですが、一方では戦略的な考えに基づいて改廃されることもあります。

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INACTIVEについて教えてください。
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正式にはInactive For New Design(新規設計には無効)といいます。これもMILスペック改革から生じてきた改訂情報のひとつです。INACTIVEスペックは廃止されるまでの期間は従来からの継続契約や再契約では有効(現用)とされますが、新規契約には無効とされています。

近年、INACTIVEスペックが非常に多く、ACTIVEスペックやCANCELスペックと肩を並べるほどです。これはまさに数多くのMILスペックが性能スペックや民間規格に代替されようとしていることを語っています。

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NOTICEについて教えてください。
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NOTICEは、現存するMILスペック等が批准(確認)されたり、新規設計向けに無効になったり、また再び有効になったり、廃止されたり、また復帰したりするような場合に発行される「通知」のことです。NOTICEは改版(Revision)や部分修正(Amendment)の際には発行されません。 それぞれのNOTICEについてもう少し説明をくわえてみます。

①  VALIDATION NOTICE (批准通知)
MILスペック等が技術的に変更無く利用可能であることを確認(批准)する通知です。取得・標準化政策に準拠しているかどうかを確認するために、5年ごとに現存MILスペック等の見直しを図るものとされています。

②  CANCEL NOTICE (廃止通知)
現存するMILスペック等を「廃止する通知」です。MILスペックがもはや要求されない場合に発行れ、必要に応じて「代替情報」や「識別情報」を掲載しなければなりません。大別して2種類あり、代替スペック等が「ある」場合と「ない」場合です。

③  REINSTATEMENT NOTICE (復帰通知)
実例としては少ないのですが、キャンセルされたスペックが再び「復帰」する場合があります。その際に通知されるのが、これです。この結果、ふたたび調達スペックとして利用可能となるわけです。

④  INACTIVE FOR NEW DESIGN NOTICE(無効通知)
この通知はある品目やプロセスが新規設計向けの使用に禁止され、既存の組み立てや装置にのみに用いるられることを指示するものです。なお、この場合の品目やプロセスは、同じ契約の既存の設計や、また将来の契約で既存の装置やシステム用の組み立てで既存設計での新規の組み立てや装置には使用可能となります。

⑤  REACTIVATION NOTICE (再有効通知)
INACTIVATIONされたスペックがふたたび有効活用される場合があります。それがこの通知です。この結果、REACTIVATE NOTICEが発行されたMIlスペック等は再び新規設計や取得用として利用可能となります。

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 入手できないMILスペックがありますか ?
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DODは機密や秘密扱いにしているMILスペックは公開しません。こう言った文書はCLASSIFIEDといわれ、言葉のとおり段階的に配布を制限しています。またControlled Distribution(配布制限付き)MILスペックは公表されますが入手はできません。入手するためにはその必要性を関連機関に申し出ることが必要です。
 
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日本におけるMILスペックの適用基準について
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DODは廃止されたり、代替されたMILスペックやMIL規格は過度または契約要求として不適当ゆえに廃止・代替したと信じていますが、他の国や組織がそれらを使用することを禁じることはできません。本質的に、契約業者は契約したものを納品する責任があります。それゆえに要求は管理されなければなりません。スペック改革の方針や原理は米国政府の契約だけに適用されます。

そこで、日本においては直接・間接を問わず、DODと契約をしない限りは、MILスペックを利用するもののその適用基準はDODの方針に従う必要性は無いと判断できます。しかし、情報の入手が困難であった一昔前とは違い、現在ではそれとは違った判断を下すほうが難しいとも考えられます。

例えば、一昔前の契約に使われた「MILスペックは入手し得る最新版を使用すること」は現在、死語化しているとおもわれます。どの版を使用するかは契約当事者間の問題ですが、現在では最新版情報は世界中どこでも同一レベルで入手できる環境になってきたことは当たり前の事実です。

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連邦スペックの違いについて教えてください。
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米国連邦政府によるスペックやスタンダード、QPLなどはDOD以外の省庁でも利用されますがMILスペックと同様にDODが改訂します。スペック改革以降、連邦スペックもPRFスペックや民間規格に切り替わるケースが増えていますが、通達では以下のような基準を設けて連邦スペックを少しづつ代替する方向へ向かっています。
①調達に使わない連邦スペックは廃止
②既存契約には必要である連邦スペックは新規向けに無効とする
③できるだけ民間規格(NGS)やCID(民生品項目記述票)へ代替する

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CID(民生品目記述票)について
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連邦スペック(FED スペック)や民間品の特性を簡単に記載したもので、特徴は特別な要求に基づいた設計や試験、品質検査、梱包、マーキングが不要になっています。今後FEDスペックが無くなる傾向にあり、CIDは増える傾向にあるとしています。なお、CIDはGSA(共通役務庁)で管理されています。

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DID(データ項目記述票)はどんなものですか?
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DODが取得・調達契約において必要な情報をあらかじめ契約業者から収集した情報で、AMSDL(取得管理表)に一覧されています。DIDの作成についてはDOD-STD-963に記載されています。DID番号はDIで始まり、例えばDI-QCIC-80140(納入試験報告)のような表記です。

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Hシリーズについて教えてください。
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Federal Cataloging Handbooks と呼ばれる米国連邦政府によるカタログ制度にもとづき編集された一連の文書でHシリーズと呼ばれています。以下にその種類を紹介します。

①H2シリーズー連邦政府はすべての品目をコード化(4桁または詳細分類として6桁)して、最初の2桁を大分類としてFSG(連邦供給グループ)次を中分類としてFSCとしています。たとえば、航空機部品はFSG15、その中の固定翼はFSC1510となります。
 
②H4/H8シリーズーDODは連邦政府やNATO諸国もふくめて契約する国内外の民間企業のコード化を進め5桁による数字を付与しました。これは国防省の標準化政策の一環です。これはCAGEコードとよばれ、セクションAはアルファベット順の業者リスト、セクションBは番号順(5桁による)業者コードです。

③ H6シリーズー別名FIND(連邦品目名便覧)で、全ての供給される物品名、その定義、およびINC(品目名コード)が連邦供給分類(FSC)などによって一覧されます。Aは物品名のアルファベット順、BはINCの番号別、CはFIIG(連邦物品識別ガイド)とINCのアルファベット・番号別索引となっています。

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MILスペックにはShallが多く使われますがどうしてですか
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MIL-STD-961では、Shallについて以下のように定義しています。Shallは動詞の強調であり、「要求」を表現するときに用いる。MILスペックのセクション3,4,5で多用され、セクション1,2、6では用いられない。
 
即ち、要求者はその気持ちをShallに託して、Shallに続く動詞を強調するために用いているといえます。MILスペックのセクション3、4、5は要求項目セクションであり、大変重要です。また、セクション1,2、6は概要や関連事項セクションですからShallは用いられることは少ないのです。日本語訳では過去の事例では「するものとする」が一般的です。このようにShallが使われている条項はMandaTory条項と言い(命令や強制の意)スペックの中心的な条項となっています。

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MILスペック等の表記方法について教えてください。
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DODが編纂する取得や調達に係わる文書にはMILスペックをはじめとする多数の標準化文書が存在しますが、以下はその代表的な文書の表記方法とその概要です。
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MIL―W-XXXXX
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MILスペック(米軍仕様書)の代表的な例です。Wはスペックのタイトル(表題)の頭文字。MILスペックは米軍(国防総称省)が物品や役務の開発や取得(調達)をする際、要求に合った手順や品目、材料および役務についての技術要求を記載したものです。
例: MIL-W-5013K
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MIL―STD-XXXX
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MILスタンダード(米軍規格)の代表的な例。STDはStandardの略称。MILスタンダードは米軍の物品や役務の作業計測において比較が出来るように準備された規則、規範あるいは評価基準を表したものです。
例:MIL-STD-730
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MIL-PRF-XXXX
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MILパフォーマンス・スペック(性能仕様書)の代表的な例。PRFはPerformanceの略称。必要とされる結果についての機能要求事項を記載し、評価基準を提示していますが、そのための方法論は論じません。その意味で従来からのMILスペックとは一線を画しています。
例: MIL-PRF-14512L
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MIL-DTL-XXXX
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MILディテール・スペック(詳細仕様書)の代表例。DTLはDetailの略称。詳細仕様書は使用される部材や要求の達成方法、製造方法などの設計要求をしている仕様書で、性能要求だけではなくその方法論についても記載しています。
例:MIL-DTL-3965G 
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DOD-A-XXXX
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メートル法で記述されたMILスペック(米軍仕様書)のこと。Milスペックはポンド・インチ法で記述されますが、米国政府のメートル法の推進の制定により記述されたMILスペックです。なお、DOD-STD-XXXXは同様のMILスタンダードです。
例:DOD-F-24669 
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MIL-HDBK-XXXX
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MILハンドブック(米軍手引書)の代表例。HDBKはHandbookの略称。なお、手引書とは物品や役務に関する技術・設計情報と共に手順についても記述しており、MILスペックやスタンダードの補助資料として作成されます。
例:MIL-HDBK-730
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MSXXXXX
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MILスタンダード・ドローイング(MS図面)の代表例。MSはMIL Standatdの略称。通常MIL部品を記述する規格票として用いられます。
例:MS51473
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TT-P-XXXX
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Federalスペック(米国連邦政府仕様書)の例です。米国連邦政府(フェデラル・ガバメント)はあらゆる省庁、地方公共団体の要としてMILスペック同様に個別の仕様書や規格を作成しています。フェデラル・スペックは番号の前に2種類の英文字を連ねるのが一般的。なお、Pは表題の頭文字である。
例:TT-P-1952B 
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FED-STD-XXXX
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Federalスタンダード(連邦政府規格)の代表例です。FEDはFederalの略で、STDはStandardの略称です。
例:FED-STD-65C
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A-A-XXXXX
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CID(Commercial Item Description:民生品目記述票)のこと。比較的簡単な民間品目の取得(や調達)の際に、詳細なフェデラル・スペックを不要とするために用意された簡素化された仕様書。通常A-Aによって番号が記述されます。
例:A-A-50652 
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DI-XXXX-XXXX
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DID(Data Item Description:データ品目記述票)のこと。DODや米国政府の取得(調達)管理部門により民間契約業者から収集された物品や役務の基礎データや情報記述票である。通常DIで始まる番号体系をとります。
例:DI-QCIC-80140
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JAN-P-XX
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JAN は Joint Army Navy スペック・スタンダードのことで、文字通り米空軍省と海軍省により調整、統合された文書。最近ではほとんどがMILスペックやDODスペックに代替されています。
例: JAN-P-13 
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QPL-A-XXXX
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Qualified Products List (QPL:認定品目表)のことでAは表題の頭文字。当該MILスペックにおいて、過去に試験をした結果、認定された製品の一覧表からなります。
例 QPL-O-A-548 
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QML-A-XXXX
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Qualified Manufacturers List (QML:認定メーカーリスト)のことで、Aは表題の頭文字。当該MILスペックにおいて、過去に認定されたメーカーの一覧表を掲載。
例:QML-28870-9 


【お願い】本誌の性質上、出来る限り日本語にしてお伝えしていますが、適訳であるとは限りません。また、紙面の都合上全ての原文を引用できない場合があります。なお、本誌は参照情報源としてだけ使用されるものであり、完全性や正確さを保証したり主張したりするものではありません。また本誌に記載された内容を無断で引用または転載することは禁じられています。