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2016年01月15日

【急増する韓国装備品輸出】

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ー2013年度4000億円、10年前の12倍ー

韓国防衛事業局(DAPA)によると、2013年度の 韓国における防衛装備品輸出額はこの10年で12倍以上の34億ドルで4000億円を上回ったことがわかった。輸出先は米国や中東、東南アジアなど約80カ国に上り、練習機やディーゼル型潜水艦などの売り込みを狙い、主に東南アジア諸国に対して共同開発することなどが伝えられた。(DCメール 2016年1月15日 No.405)



■急増する韓国装備品輸出                                        

タイにT-50型空軍練習機、インドネシアに小型ディーゼル潜水艦などを売り込み、他国と遜色ない射程40キロを誇るK―9自走砲や、多目的に使えるT―50空軍練習機などが輸出品の特色となっている。2011年には当初計画の16億ドルを大幅に超える24億ドル(約2800億円)であったからわずか2年間で。40%近く売り上げを伸ばした計算となる。韓国の防衛産業界は今後とも輸出指向型に特化して、米国ロッキード・マーチン社との共同開発によるT-50型空軍練習機など、米国との協力でハイテク技術を中心とした防衛装備品輸出の開発に余念がない。

2005年にNATOのT2(ティアツー)国となった韓国は、当時新設されたDAPAを韓国防衛事業を統括する総本山として国内の産業界をまとめるだけではなく、アジア諸国やNATO協力国との重要なパイプ役を担っている。

数年まえ、米国は韓国に装備システム即応性(MR)のプレゼンテーションを行った。このことはT2国である韓国が既にアジアのロジスティクス分野で指導的な立場にあることを意味している。韓国のロジスティクス・システムは米国を中心としたNATOシステムと統合化されており、あらゆる装備品は共有化され運用されているからである。この意味のもつ重要性は韓国装備品はNATOシステムを通じて自国運用はもちろん、他国にも輸出可能ということである。

世界の国々が軍事費を締め付けようとしているなか、DAPAはむしろ世界市場における自国シェアの拡大の機会として捕らえているようだ。韓国は将来的にドイツやフランス、イギリスを含むほぼすべての競合国を凌駕して、世界の防衛市場における主要プレーヤーになることを考えている。そして最終的に韓国は100億ドル(1兆円強)の年間装備品輸出を賄うことができるとしている。

2011年度の世界防衛市場年鑑によれば、2010年において米国のみが輸出において100億ドル以上を締結した。世界の輸出市場では、米国は52.7パーセントを占め、212億ドル相当の装備品を輸出し続くロシアは78億ドル、19.3%であった。民間製品とは異なり、防衛装備品は、少なくとも20〜30年を必要とする保守やサポートが見込まれ、 今後の安定した需要のための基礎を築くとされている。

韓国の登録装備品は13ケタのNSNにより一元管理されており、そのうち国産品が47万件、輸入品は65万件、合計112万件となっている。(2011年10月現在)また国別輸入装備品の内訳は米国が58万件、ドイツが2.5万、イギリスが2万、フランスが1.6万件、その他が1万件余となっている。これが示すように韓国装備品は輸入品が国産品を上回っており、中でも米国品が図抜けて多く韓国国産品を上回っていることがわかる。

これにより韓国は各締結国との装備品の輸出入を積極的に行い、現在の韓国装備品の輸出拡大に大きく貢献していることは間違いのないところである。

数年前に米軍嘉手納基地に配備されたすべてのF-15戦闘機がその後5年間にわたり大韓航空に補給処整備( デポ・メンテナンス )をおこなう調印が米韓でなされた。発表された内容によると契約の特長は従来からの米国政府( 米空軍 )管理に基づく装備品契約から契約業者( 大韓航空 )が全面的に装備品管理を請負うパートナーシップ契約に変更された点にある。これは1982年以来F-15整備を経験してきた大韓航空の実績が大きく評価された結果であり、全面的な契約業者の権利と責任が問われるいわばPBLあるいはプロダクト・サポートによるパートナーシップ契約とされている。

沖縄嘉手納基地に配備された54機すべてのF-15戦闘機の整備は全面的に韓国プサンの大韓航空によって持続管理・整備が図られることになる。わが国の嘉手納基地に米空軍が配備するF-15はわが国防空、制空の重要な一翼を担っており、韓国民間企業による維持管理・整備契約はわが国のロジスティクス体勢の立ち遅れを象徴する出来事であった。 


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