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2011年06月24日

2011年版MILスペックの常識

本誌はユーザから嘱望され、初心者を含むオール・ユーザ向けの意識改革教材としてできるだけわかりやすく紹介したものである。なお大好評のために今回【2011年版MILスペックの常識】(Ver.4)として新しい内容を含めて改めて提供するものである。本誌がMILスペックを正しく理解するうえでささやかな糧となってくれれば幸いである。(無料)


はじめに
わが国のMILスペック・ユーザ(以下、ユーザ)はスペックに記載された言葉のひとつひとつを理解し、正確に把握することを求められるが、多くの場合十分な対応がとられていない。その理由は数々あるが、いずれにせよその結果ユーザがこうむるトラブルの多発、コストの増加そして信頼性の低下など目に見えない被害がその成果を大きく妨げている。ユーザは必要スペックが改訂されるたびに内容を精査し部品や材料を決定するが、現実問題として受入検査時に多くの問題が生じている。ユーザがこれらの問題を解消するためには、ユーザの環境を整備してスペックに関する情報収集能力や理解力、問題解決能力を高めることはもちろん、関連部門や取引先に対しても知識レベルの向上、問題解決能力のスキル・アップなど、横断的な意識改革を徹底する必要がある。すでに着手したユーザがこれらの問題を解消していることが何よりもその事実を明らかにしている。

たとえば某航空機メーカでは取得装備品が認定品であるかが大きく取引に影響するが、認定表に無ければ認定品ではないと決めつけてはいけないという。ユーザによれば弊社はピンポイントでエビデンスを引き出してくれるので精度が高く利用価値があり、慎重に取り扱われているという。このように弊社はユーザが問題解決をするためのピンポイント支援をすることにあると考えている。ユーザはこのような目に見えない被害環境を是正することで業務効率を向上させ、しいては信頼性の高い製品やサービスを生み出す源になることを知っていただきたい。

本誌はユーザから嘱望され、初心者を含むオール・ユーザ向けの意識改革教材としてできるだけわかりやすく紹介したものであるが、大好評のために今回「MILスペックの常識Ver.4」として改めて提供するものである。本誌がMILスペックを正しく理解するうえでささやかな糧となってくれれば幸いである。なお本誌は教材用として出来る限り日本語で表現しているが適訳であるとは限らない。また本誌に掲載される情報は参照情報 として使用されるものであり、最新性や完全性、あるいは正確さを保証したり主張したりするものではない。また記載された内容を無断で引用または転載することは固く禁じられている。

なお防衛省は2011年4月27日にロジスティクス政策における永年の課題であったNATO/NCS加盟をようやく果たした。弊社は早くからNCS研究を推し進めており、数年前からNCS加盟についての意見や提案を防衛省から求められてきたが、今回のわが国の加盟には心から賛同したい。そこで本誌Ver.4では最新動向としてNATO/NCS加盟について紹介するとともに、NCS加盟後のわが国の課題や現在取り組んでいるPBL(パフォーマンスベースド・ロジスティクス)政策との関連性についても言及した。NATO/NCS加盟はPBL政策と共に、今後のわが国ロジスティクス政策の一環として防衛装備品の取得・調達問題に深く関わっており、また輸入装備品等の調達仕様書であるMILスペックにも大きく関与してくるものと思われる。

【目次】
■概論編
わが国と米国防標準化政策
DODの標準化政策とMILスペック
MILスペック改革について
MILスペック運用に関するDODの新しい方針
米国連邦カタログ制度とFLIS
取得と調達
民間スペックのあり方
ASSISTについて
ASSIST等の使用上の注意
MILスペックに対するわが国の意識改革
新ロジスティクス戦略―わが国のT1加盟と今後の課題
■基本編
MILスペックとは
MILスペックの構造
表紙
まえがき
セクション1-範囲
セクション2-適用文書
セクション3-要求
セクション4-立証
セクション5-パッケージング
セクション6-注記
巻末情報
MILスペックの種類
MIL―W-XXXXX
MIL―STD-XXXX
MIL-PRF-XXXX
MIL-DTL-XXXX
DOD-A-XXXX
MIL-HDBK-XXXX
MSXXXXX
TT-P-XXXX
FED-STD-XXXX
A-A-XXXXX
DI-XXXX-XXXX
JAN-P-XX
QPL-A-XXXX
QML-A-XXXX
QPS-XXX
MILスペックとMIL規格
PRFスペック
DTLスペック
連邦スペック
連邦スペックの分類
QPDの登場
NOTICEの種類と役割
VALIDATION NOTICE (有効通知)
CANCEL NOTICE (廃止通知)
REINSTATEMENT NOTICE (復帰通知)
INACTIVE FOR NEW DESIGN NOTICE(無効通知)
REACTIVATION NOTICE (再有効通知)
INACTIVE FOR NEW DESIGN
配布制限文書(CDD)
Hシリーズ・ハンドブック
CAGEコード
STANAG
■FAQ編
MILスペックは厳しいスペックと聞くが実感がわかない
MILスペックには誤記や誤字・脱字がある
DODはMILスペックを廃止するのか
MILスペックから民間規格に代替するとDODにとってリスクが増加しないか
今後のMILスペックはどうなるか
非公開のMILスペックは存在するのか
無効スペック( Inactive )とはどういうことか
代替先のない廃止MILスペックをどう考えたらよいか
代替スペックとしてSAEやASTMが数多く採用される理由
スペック・ツリーとは
MILスペックには「Shall」が多く使われているが
主契約業者スペックに引用されたMILスペックが廃止された場合従契約業者はどうしたらいいか
ActiveスペックにInactiveスペックが引用された場合新規設計に使用できるか
廃止スペックが引用されたらどうするか
MILスペックが代替なしで廃止された場合どうするか
MILスペック改革は参照文書の階層を第一層に限定したが、いつから効力を発揮するのか
エンジニアリング図面に参照されるスペックは「目安」として存在するのか
海外諸外国もMILスペック改革を適用するのか
DODの海外における認定活動について
PRIについて知りたい
AMSの要求より薄いシート厚の使用は可能か
■ケース・スタディ編
類似スペックの違いや代替(Superseding)理由が知りたい
スペックが無効(Inactive)になった理由を知りたい
発注トラブルのため正式見解が欲しい
スペックの適用基準について説明してほしい
適用スペックの判断について教えて欲しい
性能スペックが代替された理由を知りたい
2つのスペックが統廃合されるのか知りたい
コネクタがDTLスペックである理由を知りたい
メーカに認定証の提示を求めよ
取得企業は認定受領に責任がある
認定品として使用可能か
■公知規格の調査精度について(スペック・トラブルの事例)
スペック調査業務依頼者の声
QPLにない認定品を特定したい
取引に関するスペックのトラブル事例
購入先から変更文書が届いたが正式文書として有効か
取引先からスペックが改訂されている話がでたが本当か
   認定品が生産中止になり困っている
購入先から未認定品を受けてよいか判断できない
顧客から旧版スペックによる依頼があったが製造可能か
スペック・アウト品が入荷したがメーカは合格品と言っている
AMSの認定品を探しているが困っている
PRFの新たな認定品探しに苦労している
顧客から廃止になっていると言われて慌てる
双方のスペックが有効なために取引先との見解が異なっている
■公知規格調査(抜粋)
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