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2010年12月01日

【MILスペックの基礎知識】

ー連邦(Federal)スペックについてー
TT-E-490やGGG-H-20などといったスペック番号を目にしたユーザも多いことであろう。これらは米国連邦政府(Federal Governments)による連邦(フェデラル)スペックと呼ばれMILスペックと同様に米国防総省(DOD)により管理されている。1994年のMILスペック改革以降、連邦スペックも代替されたり廃止されて徐々にその数が減少しているが、今回はこの米国連邦スペックについての基本的な事柄について述べる。(DCメールNo.282 2010年12月1日号)


■米国連邦(フェデラル)スペックについて
MILスペックと同様に旧式の連邦スペックもPRFスペックや民間規格に切り替わるケースが増えた。なかでも連邦スペックを民間規格に切り替える場合、次のような手順に従うことが決められている。

① 適切な民間規格が存在する場合、連邦スペックは廃止(Cancel)されその民間規格に代替させること。また適切な変更が必要な民間規格が存在するときはその状況に基づいて代替すること。ただし時間的な問題などを考慮し、場合によってはCID(民間品記述票)の作成をすること。

② 該当する民間規格が存在しない場合はCIDを作成すること。

③ 連邦スペックは次の場合に存続させること。政府調達で必要とされ、且つCIDに変換できない場合。また引き続き政府固有の調達要求が必要な場合や引き続き連邦スペックに記載されるような民間規格とは異なる試験が必要な場合も存続させること。

このように米国政府は連邦スペック準拠品をできるかぎり民間規格品や一般汎用品で買えるようにしている。


■CID:Commercial Item Description(民間品目記述表)とは
そこでこのCIDについて説明しよう。CIDは連邦スペックや民間規格に準拠した製品や物品の特性を簡単に記載したものである。その結果、従来からの特別な要求に基づいた連邦スペックの設計や試験、品質検査、梱包、マーキングなどの特定な連邦スペックが不要となった。一般的に連邦スペックはCIDに代わる傾向にあり、DODの予測でも将来ともCIDは増え続けるとしている。このようにDODではできるだけ連邦スペックの新規作成や継続を避け、民間規格やCIDを採用する方針とした。


■連邦スペックの分類
TT-E-490やGGG-H-20など、連邦スペックの番号体系はアルファベットによる独特な表示体系を用いており、あらゆる物品を次のようにアルファベットを接頭に付けることで一目して物品の識別を行えるように決められている。次の番号体系は決められたもので覚えて置くと便利である。


A 航空機・船舶
B 動物
C 動物産品
D 火気(小)
E 大砲
F ボイラ・エンジン・タンク
G 書籍・印刷物
H ブラシ
J ケーブル・ワイヤ
K キャンバス
L 合成樹脂
M セラミック
N 穀物
O 薬品
P 洗浄・研磨材
Q 石炭製品
R コールタール
S 料理器具
T 鋼・より糸
U 医薬品
V 小間物
W 電気機器
X 爆発物
Y 果物
Z 果物加工品
AA 家具
BB ガス
CC 電動機・発電機
DD ガラス製品
EE 雑貨
FF 金物
GG 器具
HH 絶縁材料
JJ メリヤス製品
KK 革製品
LL 家畜・海産物
MM 木材
NN 木材製品
OO 機械
PP 肉類・魚介類
QQ 金属
RR 金属製品
SS 鉱物・非金属
TT 塗料・顔料・ワニス
UU 紙・紙製品
VV  石油・石油製品
WW パイプ・継ぎ手・鉛管
XX ポンプ
YY スポーツ用品
ZZ ゴム・ゴム製品
AAA 計量器
BBB 衣服・制服
CCC  織物
DDD 繊維製品
EEE タバコ
FFF 化粧品
GGG 工具
HHH 野菜
JJJ 野菜加工品
KKK 車両
LLL 木工品
MMM 接着材
NNN 試験用器材
PPP 包装