公共スペック・公共規格 Consulting & Support Company アラート、最新版管理、調査、翻訳、取寄せサービス
TOP > On Topics > NADCAPユーザ向けスペック・アラートと自動取寄せサービス

On Topics

2007年11月16日

NADCAPユーザ向けスペック・アラートと自動取寄せサービス

NADCAPの認証を取得するメーカは公共スペックの最新版管理が求められる。一般的には個別の認定あるいは認証事情により移行される以前の版やキャンセル版が求められることもあるが、メーカは自主的に適用スペックの最新版管理を常時おこなうことが求められている。しかしながら公共スペックの変遷が複雑化、あるいは迅速化するなか、これらユーザが独自に最新版管理をすることに手を焼いているのが実態である。弊社ではこれら認証取得メーカ向けに1件からの公共スペックの最新版管理やアラートサービス、ならびに原文の自動取寄せサービスを行っている。(詳細は弊社までお問い合わせください)



NADCAPとは
ここ数年国内の航空宇宙産業メーカーの間ではNADCAPの認証取得の熱が高まっている。認証を取得することでPRIのQMLやQPLに掲載され、世界の航空宇宙機器市場へ自社製品を供給することができるからである。このNADCAPシステムはSAE傘下のPRIによって運営されているが、当然ながら公共スペックの適切な運用管理が求められている。

NADCAPはNational Aerospace and Defense Contractors Accreditation Programの略で、日本では国際特殊工程認証システムあるいはプログラムと訳されている。このNADCAPは1990年に米国SAEの外郭団体PRIが創設した特殊工程管理に関する認証制度である。なお、この特殊工程とは溶接,化学処理,被膜処理,熱処理,非破壊検査など、容易にあるいは経済的に検査できない工程のこと言う。

このPRIは米国SAEから独立分化した組織で、ボーイング、エアバス、ロールスロイス等の航空機メーカやエンジン・メーカのプライム各社がメンバーとして参加し運営管理する機関で、当初は米国のこれらプライムに納入する業者(サプライア)を対象に認証活動をしてきたが、2000年よりヨーロッパ、2004年よりアジアにも展開して、今や世界的に統一した認証プログラムとなり、航空宇宙製品の特殊工程を含む製造に携わるためには、この認証が必須条件となる権威あるシステムとなっている。


NADCAP認証取得状況
米国を中心とした取得メーカはいまや、世界的に広がりを見せ、日本においても現在70社以上が自社製品の認証取得を済ませている。またこの認証取得は期間が限定されており、これらの取得メーカは定期的な認証更新をすることが求められている。

2002年には日本工業宇宙工業会の航空宇宙品質センター(JAQG)にワーキンググループが設置され、国内航空宇宙関連メーカへの認証推進がなされている。また2005年にはPRIーNADCAP日本事務所が開設され、これら日本メーカの特殊工程の認定取得の支援活動が本格的になっている。こういった動きは世界に日本製品の優秀さをPRする絶好の機会になっており今後とも新たな日本メーカの取得活動が活発化することが予想される。


PRIの役割
米国防総省(DOD)によるMILスペック改革により、多くの特殊工程に関するスペックが民間規格に移行(Superseding)したために、特にAMSやASを制定するSAEでは新たに専門の活動組織を構成した。この組織がPRI(Performance Review Institute)であり、参画した民間航空機メーカ(プライム)から従来のMIL-QPLを代替するPRI-QPLの「創始」を嘱望されたのである。

PRIはこれらのメーカからの認証に関する試験データや技術情報を提供されることで、従来のMIL-QPLからの移行が始まったわけである。実際の認証作業はPRIのQPG(品質製品グループ)がサプライアの試験データを元に承認し、認証されるとPRI-QPLに掲載されることになる。またメーカはPRI-QMLに
掲載されることになる。
 

PRI-QPL-AMS と QPL-AMS
ここで新しく創始されたPRI-QPLと従来からのMIL-QPLをAMSを例にとって紹介しよう。
現在MIL-C-27725B (航空機用燃料タンクの腐食防止コーティング)はキャンセルされ、SAEのAMS-C-27725Aに移行したが、これに基づき従来のQPL-27725はキャンセルされ、PRI-QPL-AMS-C-27725に代替された。そこで、このPRIーQPL-AMS-XXXXとは何か、従来のQPLとはどう違うのかというである。

一般的にいって民間規格には認証制度はない。AMSに存在するQPL-AMS-XXXXというAMS認定品目表は、SAEがMILスペックをAMS規格に移行する際にとりあえず維持管理したもので、内容はMIL-QPLである。このMILーQPLというのは、MILスペックを利用する際の認定品目表でDODが維持管理している。しかし特殊工程については例外的に認定品目や認定企業が求められているのが現状である。それがPRI-QPLであり、PRI-QMLである。これは世界の民間航空宇宙産業界初の認証制度となっている。

このブログニュースは書き改められたものである。

この記事のトラックバックURL

http://www.datacraft-news.com/bizmt/mt-tb.cgi/117