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2007年07月18日

スペック・トラブル根絶のために 

わが国の防衛装備品等の取引にはMILスペックを中心として多くの公共スペックが引用されるが、これらの解釈や取り扱いについては取引先との立場の違いや、またスペックの取り扱い方によってさまざまな問題が噴出している。その結果納期遅延や再契約など多くのコスト要因に発展する場合が多い。これらのケースは海外の取引先が多く日本企業は往々にして相手先に振り回されているようである。今後このような問題を根絶していくためにも各ユーザに共通する具体的な問題事例を紹介する。


取引に関する公共スペックのトラブル事例
取引や取引先に起因する公共スペックに関わる問題が多発している。弊社では実際の取引に活用できるようなアドバイスを行っているが、このようなケースは氷山の一角に過ぎずより多くのまたより複雑な問題が取引の障壁となっていることが予想される。ここに紹介する問題事例は公開できる一般的な内容であり誰もが経験しているのものである。米国防総省(DOD)ではMILスペックを伴う取引には必ず取引先との事前の打ち合わせあるいは事前の検討によりこれらスペックに関する取り決めを実際の取引に織り込むことの必要性を強く説いている。また取引に有利になるかどうかは別にしてスペックに関する質問や疑問を公式見解に照らし合わせることは大変重要なことである。また弊社への依頼内容ではスペックの要求値や試験方法について取引先との見解の相違からトラブルに発展するケースもあるが、そのようなことが無いようにするためにもスペックに関する事前協議や取り決めをしっかりと行ってほしい。なおここに紹介する問題事例は必ずしも最新情報ではない。

■購入先から変更文書が届いたが正式文書として有効か。
MS25361の部品を購入した際に米国メーカからスペック改訂までの間DODにより変更が許可されたとの文書が提示されたが、正式文書として採用すべきか判断できずに困っている。

■取引先からスペックが改訂されている話がでたが本当か。
MIL-STD-1629のB版があるということを取引先から聞いたが、公式サイトではA版のNOTICE 3で廃版となっている。真偽をただしたい。

■認定品が生産中止になり困っている。
国内認定で使用されるMIL-S-8784が生産中止となり、代替品を輸入しなければならなくなったが要求値に合致したシーラントではなく、認定されたシーラントが必要となる。

■購入先から未認定品を受けてよいか判断できない。
MIL-PRF-22750は塗料を規定するスペックであるが、認定業者から指定色以外を認定品として調達することを要請されている。業者は可能であると言っているが判断に苦慮している。

■顧客から旧版スペックによる依頼があったが製造可能か。
顧客が旧版(例えばQQ-A-200/3E版)を指定して従来品の交換用として要求した場合、メーカとしては製造可能か。

■スペック・アウト品が入荷したがメーカは合格品と言っている。
MS26574H版のスペックで注文したら、スペック外品が入荷した。メーカは現在はI版に準拠して製作しているから合格品であると回答してきた。

■AMSの認定品を探しているが困っている。
AMS 3284を満たす物品を購入したいがどうしたらいいか。

■PRFの新たな認定品探しに苦労している。
MIL-PRF-81352CにQPL-81352は存在するか。本文に記載されるQPLが見当たらない。QPLが無い場合当該スペック品を製造しているメーカ名と製品名を調査願う。

■顧客から廃止になっていると言われて慌てる。
MIL-T-55155は顧客より97-9-26で廃版となっているとの連絡をうけたが本当か。その場合DSCCの認定をうけた工場であれば今後も製造可能か。またA-A-59126に移行したとのことであるがどこの管轄で管理されているのか。

■双方のスペックが有効なために取引先との見解が異なっている。
超音波検査方法を規定するMIL-STD-2154とAMS-STD-2154は双方が有効であり、今後の社内適用規格としていずれを適用すればよいかについて材料メーカと購入先での見解が異なっている。

 


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